何者を観たはなし。
こんにちは!
今回は朝井リョウさん著の「何者」の実写映画版を観たはなし。
これまた国際線の中で上映していて、就活解禁の時期というのもあり観てみました!
豪華なキャスト、煽り文から就活に奮闘する若者の青春劇だろぉ〜?クソがよォ〜などと思ってましたが全然。鳥肌が立ちながら何故か悲しくなるようなそんな作品でしたので、まだ観ていない方は今すぐこんなクソブログ閉じてレンタルショップへ行ってください。
以下ネタバレ及び感想。あらすじは割愛。
拓人ォォ。。。ツイ廃じゃねえかょ。。。
主人公の拓人はとにかく大人しい系ですが裏の顔は全てを見下していて、頑張ってる人間から一歩引いて見ることでその人の上に立ち、安心感を得る。そんな人間なんです。
そんなんだから、見た感じは非はないんだけど、芯もない。だから内定が貰えない。
終盤で明らかになることですが、意識高い系の理香も拓人も友人の内定を嫉妬心からか、心から祝えず 【◯◯会社 ブラック】 などと検索して安心感を得ており、自分が頑張ることよりも他人が不幸になることで精神的に同じラインに立とうとしていました。
これは仕方ないことなんだよなぁと。
ワタシも去年就活をしていてのでこのシーンでは胸にくるものがありました。
あいつは成功して欲しくない、自分だけは成功したい。
就活という椅子取りゲームをやる上で一番抱える感情は嫉妬や劣等感なんですよね。
だから上記の事を思ってしまったり、拓人や理香のようになってしまったり。
ワタシはあまり就活を頑張らなかった側の学生だったのですが周りでは、希望の企業に行けなかったのに友人は通った、あの人は努力をしていないのに努力している自分より早く就活を終えた、内定を貰えてない自分はゴミだ などと就活解禁から月日が経てば経つほど考えてしまう人が多かった気がします。そういう人ほど、自分より下の人間を見つけたり作ったりして安心感や優越感に浸ってしまうんですよね。
そんな状態では何も進んでいないし、何にもなれていない。やるべきなのは引きづり下ろすことではなく、自分が上に登ることなのに。
(勿論就活なんか適当でいいと思うし、入る会社で人生が決まるわけなんかないのですが)
まぁなんか色々書きましたが、就活をこれからするぞ!って方、就活したことないけどどんな感じなんだろ?って方にも、楽しめる映画なのではないでしょうか。
ここでひとつ言わせてくれ!!
冒頭のシーンで、拓人、光太郎、瑞月の3人がクラスコンパの飲み会で会うシーン。
あれー?僕そういうのなかったんですけど?
ん?誘われてないだけ?うるせぇ!
就活対策本部だね!みんなで頑張ろう!というシーン。
あれー?僕1人で就活してたんですけど?情報共有?対策?バーロー!んなもん必要ねぇ!
ん?友達がいないだけ?うるせぇ!
まぁね、学生にはコンプレックスを持ってるんでね、色々言いたいことあるんですけども。
この映画を通して感じたこと。
人を気にするな!努力して何者かになろう!
ってことです。邦画も捨てたもんじゃないなぁ。。。